私は世界23カ国を旅し、多くのファッションというものに触れてきました。その中で、現地に根付くファッションの文化や歴史に出会うことができました。

 各国の歴史とファッションは非常に密接な関係を持っていて、ユニークな動きを残しています。つまり一点に留まらず、ファッションそのものも旅をしているのです。

 旅をしていくことで学び感じる事ができた各国のファッション歴史を紹介していきます。




フランスファッションの歴史


フランスファッションはモードの最先端を走りながらも、ブランドそのものが歩んできた歴史やコンセプトを忠実に再現し続けています。

そんなフランスファッションの歴史は17世紀後半ぐらいから始まります。



17世紀……この時代のファッションは贅沢品として位置しており、フランス王宮がほぼ業界を支配していました。さらに各人の階級を表すシンボルの一つでありました。よってファッションは一般庶民には遠い存在であったのです。



18世紀……貴族達は自らの権力の大きさを演出する為に、高級レース等の繊維商品を体にまとい、大金をファッションに投じていました。この時代に描かれた絵画からはその姿が顕著に描かれています。

 また、この時代にはフランスファッションのシンボルともいえるオートクチュールが生まれました。ポールポワレ、ココ・シャネル、バレンシアガ等の歴史に名を残すデザイナーが活躍しました。また、これらのブランドは偉大なファッション誌「VOGUE」の誕生によって、マーケティング力を強めていきました。



19世紀……現在でも、ファッション業界を動かす中心商品となっているプレタポルテが誕生します。また、それらを販売するデパートが台頭し、ファッションの大衆化と大量消費時代を迎えます。そしてファッションのCMも始まり、出演するスーパーモデル達が非常に高い地位を得ることになるのです。



第二次世界対戦〜戦後……戦争によって原材料や人材不足によって、多くのメゾンが閉鎖に追い込まれてしまいます。ファッション史の氷河期ともいえる時代でしょう。

 戦後はクリスチャン・ディオールによる『ニュールック』と言われるスタイルによって、女性の身体に解放を与えます。引き締まったウェストや美しく装飾された贅沢のコレクションは多くの指示を得て、フランス社会にも大きな影響を与えました。



1960〜現在……イヴサンローランという天才が生まれフランスファッションの歴史をデザイン、パターン、ビジネス全ての観点から大きく動かしました。

 また、フランスファッション業界も大量生産とマーケティングの領域にシフトしました。2000年代には2つの傾向に業界が分かれていきます(高級ブランドのグループ化とファストファッションの台頭)。現在もこの動きは続いており、さらに二極化していくでしょう。



 以上、簡単にですがフランスファションの歴史を紹介してきました。様々な社会情勢の変化が大きく影響している部分もあるのです。
 次回からは、各時代にフォーカスして更新していきます。ぜひご覧下さいませ。



次回 17世紀のフランスファッションについて